第169回『まちむら興し塾』 2019年8月17日
    
   
テーマ 長野県伊那市観光協会でのインターンシップに向けて  
   コメンテーター
    東洋大学 国際観光学科 3年 坂井美帆子 さん
 
桜が満開 高遠城趾公園より 中央アルプスを臨む 
 
    『まちむら興し塾』 勉強会の様子・参加者写真
 
 ● まえがき


 今回は坂井さんが所属するゼミで、長野県の伊那市での9月に実施するインターンシップに先だっての、予備知識を得る現地研修の合宿での、体験とそれに伴っての伊那市への外国人誘客の提案のご紹介です。

 残念ながら、伊那市、長野県の観光客動向の統計は長野県内の広域な市町村を含めたエリア別、主要施設の日帰り、宿泊の数字だけで、観光庁の一般的な統計との整合性が不明で、伊那市への交流人口(流入観光客)を含めて、訪日外国人の実情を把握したデータが無く、販売促進活動を展開する目安にする統計が無く、目標設定も他都道府県市町村とは異なる次元で比較するのが困難ではないかと思われます。

 でも、誘致はしています!!!!、

 伊那市の観光協会のホームページも多言語がされ、それなりにきれいに
ジャンル別に掲載されていますが、紹介だけで、自治体や関係機関がどのように、具体的な誘客活動をしているか、みつけられませんでした。

目次   (各欄クリック 各ページへ)
Ⅰ 伊那市の現状
   3.伊那市観光地・施設利用状況推移
   4.伊那市国別外国人延べ宿泊者数
   5.伊那市延べ宿泊者数
   6.長野県 観光消費額の状況
Ⅱ 訪日外国人誘致
   ◆ 中山道・馬籠峠を越える外国人ハイカー推移調査
Ⅲ 提案 バスツアー企画が最適 
   ◆ 今回したこと・次回したいこと 訪日外国人消費動向調査2018
《 伊奈の魅力 》
   1.日本食を食べること ⇒ 伊那市名物料理・伝統食
   2.伊那市の観光スポット・施設 ・歴史・文化
   3.温泉
   .宿泊  次ゼミの合宿で利用した旅館・ホテル、他
   5.ショッピング お土産品  
Ⅳ 最後に
 ● 課題とまとめ
    【関連新聞記事 
     長野・上伊那地域、2次交通充実定額タクシーモニターツアー実験
 『まちむら興し塾』 勉強会の様子・参加者写真
 
  1.ゼミ伊那市調査旅行 
    期間:5月7日~9日  農家民泊 ゼミの先生紹介
    宿泊場所:・みらい塾
         
エビスホテル
    訪問地:・分杭峠 ・美和ダム ・高遠城址公園 ・伊那きのこ王国
        ・みはらしファーム  ・かんてんぱぱガーデン
    内 容:・すべての場所でそれぞれ携わっている方のガイド付き見学
        ・伊那市観光協会、東武トップツアーズ株式会社伊那支店、
         鹿嶺高原キャンプ場の方からのお話
    伊那市の要望: 学生の力借りたい
  Ⅰ 伊那市の現状 
  1.伊那市の沿革
      

伊那市は、長野県の南部に位置し、南東側は南アルプスを境に山梨県と静岡県に接し、西側は中央アルプスを境に木曽地域に接しています。

 

市域は667.93㎢で、松本市、長野市に次いで県下3番目の面積であり、その市域に、南アルプスと中央アルプスの2つのアルプスがそびえています。

 

2つのアルプスに抱かれた中央部には、標高約600mの伊那盆地が開け、天竜川や三峰川、その支流を合わせて南下し、扇状地や河岸段丘が形成されており、その上段からは広大なパノラマが展開しています。

 

 また、東部に南アルプス国立公園、三峰川水系県立公園を、西部に中央アルプス県立公園を有し、自然に恵まれた地域となっています。

 

 気候は内陸的で、年間平均気温が約12℃、年間の日照時間も長く、冷涼で住みよい環境にあります。

 

  市の交通は、市の中央をJR飯田線が走り、中央本線・東海道本線に連
絡しています。道路では、平成18年2月に「権兵衛トンネル」が開通した国道361号を始め、国道152号、153号及び県道が縦横に走り、東西・南北が結ばれ、交通の要衝となっています。

 また、西部には中央自動車道が南北に走り、伊那ICに加え平成29年9月には小黒川PAにスマートICが開通しました。

首都圏及び中京圏からもほぼ等距離にあり、位置的にも恵まれた地域です。

 

  近年、食料品・機械器具・電子部品などの製造業が発展し、商業は上伊
那地域の中心として成長しています。また、農業は恵まれた広大な農地を利用した伊那米や野菜・花き・畜産の総合産地としての地位を築いています。

 

  上伊那地域の政治、文化、教育、経済、交通の中心地として、「未来を
織りなす 創造と循環のまち」としてさらなる発展をめざしています。


 
  2.伊那市の推計人口   66,678人 (2018年10月1日)現在
長野県合計 伊那市計
2,063,865 32,936 34,184 67,120
 
 3.伊那市観光地・施設利用状況推移   出展:2018年 伊那市統計より

   利用客数(単位:百人)  観光消費額 単位:千円

観光地名 平成28年 平成29年
主な施設等 内訳 利用客数 観光消費額 利用客数 観光消費額
羽広
みはらしファーム、羽広荘、みはらしの湯
日帰り 3,080 641,219 3,141 689,147
宿 泊 214 204
合計 3,294 3,345
伊那西部高原
伊那スキーリゾート、伊那食品、ラリーキッズ
日帰り 5,744 991,526 5,747 96,085
宿 泊 260 278
合計 6,004 6,025
旧伊那合計 日帰り 8,824 1,632,745 8,888 1649998
宿 泊 474 482
合計 9,298 9,370
高遠城址公園、歴博、美術館、さくらホテル 日帰り 3,006 570,490 2,998 551,070
宿 泊 208 192
合計 3,214 3,190
さくらの湯 日帰り 890 89,000 925 92,500
宿 泊 0 -
合計 890 925
入笠山マナスル山荘  日帰り 946 114,320 944 114,090
宿 泊 58 56
合計 1,004 1,000
遠照寺・山室渓谷 日帰り 87 8,310 97 9,310
宿 泊 0 -
合計 87 97
千代田湖、晴ヶ峰、青少年自然の家 日帰り 60 137,880 53 141,800
宿 泊 942 975
合計 1,002 1,028
高遠合計 日帰り 4,989 920,000 5,017 908,770
宿 泊 1,208 1,223
合計 6,197 6,240
鹿嶺高原
雷鳥荘・バンガロー 
日帰り 7 10,832 8 11832
宿 泊 24 28
合計 31 36
美和湖南アルプスむら・民宿  日帰り 698 342,591 679 312,930
宿 泊 226 128
合計 1,275 1,145
南アルプス北部林道バス、北沢峠 こもれび山荘仙丈  日帰り 1,101 423,420 979 27,4900
宿 泊 174 166
合計 924 807
長谷合計 日帰り 1,806 776,843 1,666 599,662
宿 泊 424 322
合計 2,230 1,988
伊那市合計 日帰り 15,619 3,329,588 15,571 3,158,430
宿 泊 2,106 2,027
合計 17,725 17,598
  ※ 長野県の統計は各市町別ではなく、エリア別の各施設の統計で、
   伊那市は上伊那地区 【上伊那郡(辰野町箕輪町飯島町南箕輪村
   中川村宮田村)に伊那市駒ヶ根市および下伊那郡松川町の一部】 
   に含まれていて、伊那市だけの数値は出ていません。

    また、伊那市の観光客入込動向統計は県と同様の主要観光地・施設の集
   計で、観光庁の集計と整合性が不明で、ここに表記されている以外、お祭、
   催事、その他飲食店も含めた施設を利用した人数は含まれていないと推測
   されますので、どこまで実態に近い見極められません。
 
 4.伊那市国別外国人延べ宿泊者数 2017年 単位:人泊
国・地域別 伊那市 長野県 国・地域別 伊那市 長野県
台湾 354 258,070 カナダ 0 9,970
中国 993 96,643 イギリス 0 20,989
香港 51 92,979 フランス 196 11,165
タイ 35 38,740 ドイツ 149 11,146
シンガポール 122 38,527 スペイン 0 3,219
韓国 196 37,673 イタリア 0 3,092
インドネシア 17 22,131 ロシア 8 2,444
マレーシア 74 15,242 オーストラリア 2 146,579
フィリピン 1,689 5,598 その他 2,445 150,371
ベトナム 0 2,658 合計 6,394 1,012,973
インド 0 2,127 比率 0.6 100
アメリカ 63 43,610 2018年推計  8,761 1,460,200
  5.伊那市延べ宿泊者数 2018年 単位:人泊
全国 長野県 伊那市 長野県比率
全体 実宿泊者数 381,284,480 13,741,080 202,700 1.48%
平均宿泊数 1.34 1.33 1.22
延べ宿泊者数 510,921,203 18,275,636 247,294 1.35%
外国人 実宿泊者数 56,264,490 967,020 7,182 0.74%
平均宿泊数 1.57 1.51 1.22
延べ宿泊者数 88,335,249 1,460,200 8,761 0.60%
 
 6.長野県 観光消費額の状況
    観光地における消費額は、全体で3,057億円。

   日帰り・宿泊別消費額をみると、
   日帰り客は 1,418億円、前年比22億円(+1.6%)、
   宿泊客 は 1,640億円、前年比10億円(-0.6%)となっています。

区   分 平成29年
2017年
平成30年
2018年
消費額
単価
対前年比
延べ利用者数
単位:千人
県  内 31,453 31,144 △1.0
県  外 55,643 55,957 0.6
日帰り 58,463 58,734 0.5
宿  泊 28,633 28,367 △0.9
合  計 87,096 87,100 0.0
観光消費額
単位:百万円
日帰り 139,598 141,765 2,414 1.0
宿  泊 164,977 163,957 5,780 △0.6
合  計 304,574 305,722 0.4
 
 Ⅱ 訪日外国人誘致  

   近年中山道を訪れる外国人観光客が増加している。
  
   ハイキングを目的とした外国人観光客が多く、中山道を訪れた外国人観光客
  を伊那市にも足を運んでもらうことができれば、活性化が図れるのではないか
  と考えた。


  ・伊那市と中山道でも人気の妻籠宿までの距離は約71㎞(馬籠宿81㎞)、
   車で、1時間半ほど

  → 電車等の交通機関を使うと最短でも3時間半程度はかかるため車また
     はバスでの移動が良いと判断できる。

  ・だが伊那に1時間半かけて来てもらうためには訪日外国人が進んで行きた
   くなるようなコンテンツが無ければならない。

  加えて仮に外国人が多く来たとしても対応できる環境か整っているかとい
   う問題もある。

  → 言語問題を始め様々な対策を取らなければいけなくなる。

・そうすると時間コストがかかり効率的ではないと考える。

▼   ▼   ▼   ▼   ▼ 
 解決索・提案

 

そこで私は妻籠宿発の訪日外国人限定のバスツアーを設けたら良いのではないかと考える。

 

バスツアーにすることで足は良くなり、また外国人がまばらに散ることはなく行く場所を特定できるため、外国人観光客受け入れのための環境づくりがしやすくなるのではないかと推測する。

 また、英語を話すことのできるガイドを設けることで、外国人からの安心感はもちろん、観光地側の人間も受け入れやすくなるのではないだろうか。

 
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  【関連記事・統計】 
   ■ 旧中山道の馬籠峠を歩く外国人ハイカーが急増、日本人は年々減少

  気になるニュース 19.0519

 

 江戸時代の宿場町の雰囲気が残る長野県南木曽町の妻籠(つまご)宿と岐阜県中津川市の馬籠(まごめ)宿。

 

    愛する会によると、外国人の峠越えは、09年度は約5850人だった。
   2018年度の外国人ハイカーは3万1426人で前年度比20・2%
   増えた。

    日本人を含むハイカーの全数は同4・1%増の4万9847人で、10
   年前は2割に満たなかった外国人が6割以上を占めるまでになった。

 

二つの宿場の距離は約9キロあり、徒歩で約3時間の道のり。

外国人ハイカーは、交通の便の良いJR中津川駅から馬籠宿に入り、妻籠宿まで歩く人が多いという。江戸時代の旅が体験できるとして広まり、急な坂道はあるものの、荷物を有料で運んでもらえるため、身軽に歩けることも人気につながっている。

 

妻籠宿の住民らでつくる公益財団法人「妻籠を愛する会」は、両宿のほぼ中間地点にある「一石栃(いちこくとち)立場(たてば)茶屋」を整備。

無料でお茶を振る舞いながら、通過する人数と国籍を調べている。

 

茶屋は江戸時代後期の民家を改装したもので、いろりや畳の休憩場がある。古い日本の雰囲気が楽しめることから、多くの人が立ち寄っている。

 

4月、英国から来たマッチ・ルーヘンさん(31)は「とても美しい宿場町と峠道だ。昔に戻ったよう」と満喫した様子。

茶屋で出迎える勝野富紀人さん(78)は、今年の秋で10年を迎える。
やかんでお湯を沸かしながら、忙しそうに茶わんを洗う。

ヒノキの笠をかぶり、簡単な会話で対応する。

 

「単語で通じるんですよ。多くなった外国人に、行き届かないこともあるけど、笑顔で迎え、笑顔で送り出しています」

 外国人の増加は、英国のBBC放送の番組で取り上げられた数年前から顕著になったという。

一方、峠を歩く日本人は年々減っていて、18年度は全体の4割を切った。

 

18年度の65の国・地域のうち、33カ国は英国のほか、フランス、スペイン、ドイツなどのヨーロッパからだった。

 

妻籠を愛する会の調査では、目的は山や風景などの自然を楽しむ人が多く、宿場風景、ウォーキング、と続いている。

 
 外国人観光客らでにぎわう妻籠宿
=2019年4月17日午前11時43分、長野県南木曽町
 ◆ 中山道・馬籠峠を越える外国人ハイカー推移調査 平成31年度 
   公益財団法人妻籠を愛する会調べ
外国人  日本人 合計
2009年
平成21年
5,850 - -
2014年 13,382 - -
2015年 18,270 - -
2016年 23,160 -
2017年 26,145 - -
2018年 31,426 20,951 52,377
比率 60.0% 40.0% 100.0%
 
 ◆ 伊那市から妻籠宿・馬籠宿までの地図
 
 ▼   ▼   ▼   ▼   ▼ 
 Ⅲ 提案 バスツアー企画が最適 

     訪日外国人が行きたいと思う魅力的な内容でないといけない。


 2018年度の訪日外国人消費動向報告書(観光庁)によると

 今回の日本滞在中にしたことでは、
 「日本食を食べること」
 「ショッピング」
 「繁華街の街歩き」
 「自然・景勝地観光」の順で選択率が高くなっている。

 次回日本を訪れた時にしたいことでは、
 「日本食を食べること」
 「温泉入浴」
 「ショッピング」
 「自然・景勝地観光」の順で選択率が高くなっている。 

 どちらにもランクインしている「日本食を食べること」と「自然・景勝地観光」はバスツアーの中に取り入れるべきであると推断する。

  ◆ 今回したこと・次回したいこと 訪日外国人消費動向調査2018 
     (全国籍・地域、複数回答)  ※ 観光庁資料より          
     今回したことと=上段 次回したいこと=下段  
日本食を食べること 96.2 その他スポーツ  1.7
56.7 2.5
日本の酒を飮むこと 44.7 舞台鑑賞 3.3
20.9 7.5
旅館に宿泊 28.1 スポーツ観戦 1.5
26.7 7.1
温泉入浴 33.9 自然体験ツアー・農漁村体験 6.8
49.1 15.2
自然・景勝地観光 66.1 四季の体感 12.0
41.3 24.8
繁華街の街歩き 73.9 映画・アニメ縁の地を訪問 4.6
24.6 9.2
ショッピング 84.0 日本の歴史・伝統文化体験 26.4
42.1 24.3
美術館・博物館 29.3 日本の日常生活体験 23.4
15.9 21.9
テーマパーク 19.8 日本のボップカルチャーを楽しむ 12.7
20.7 13.0
スキー・スノーボード 3.1 治療・検診 0.9
15.5 1.4
  ▼   ▼   ▼   ▼   ▼ 
    ・次回したいことに含まれることを取り入れる
     ⇒ ハイキングのオプショナルツアーとして「バスツアー」を販売する
       ために伊奈の魅力を目玉にするのが最適ではないか。
      ▼   ▼   ▼   ▼   ▼ 
   《  伊奈の魅力 》
 
  このことから、高遠ならではの観光スポットの春・秋ならば高遠城址での桜・
 紅葉観賞、そのほかにも美和ダム見学、冬ならば、きのこ王国でのスキー等を
 組み込み、高遠ならではの「日本食」=伝統食や信州伊那蕎麦などの昼食、ま
 た高遠温泉や羽広温泉の日帰り入浴を加えることで、一般観光客を含めて、訪
 日外国人向けに魅力あるバスツアーを組むことが出来るのではないかと考える。

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 ● 観光スポット・レジャー体験施設  伊那市観光協会ホームページ
  1.日本食を食べること ⇒ 伊那市名物料理・伝統食
      
伊奈のくらしがはぐくんだ食文化 
 
● 「羽広菜のかぶ漬」
   伊那谷を中心に広く栽培されてい
  た羽広菜です


   羽広かぶはやわらかく甘みがあり、
   しゃきっとした歯ざわりで、酒粕
  ・味噌・砂糖・塩などで昔ながらの
  味においしく漬け込まれています。

  「七色漬」は七種類の野菜の漬物を、
  勘太郎月夜唄の「伊那は七谷
  にちなんで命名したもの。

 
 
   ● 「行者にんにく」
   昔々、修験道を極める行者がその
   精力を強め、神通力を得るために
   食したという山の中の不思議な植
   物です。
 

● 天麩羅まんじゅう

  お盆やお彼岸に欠かせない、長野県
  の南信地方と、福島県の会津若松地
  方だけに伝わる郷土の行事食です。

  江戸時代の初め、高遠藩主保科正之
  は三代将軍徳川家光と異母弟だった
  事から、わずか三万石から会津若松
  二十三万石へ転封されましたが、急
  な事で家臣が足りず、 伊那地方の文
  筆のたしなみのある百姓町人を士分
  に取り立て会津若松に移動して行時、
  伊那地方の様々な文化とともに伊那
  の天麩羅まんじゅうが会津若松に根
  付いたと考えられます。

  ● 五平餅
  お祝いごとの席にはきまって作られ
  る素朴な家庭料理です。

  モチとウルチの混ぜ具合、ご飯のつ
  ぶし具合、サンショの香りの味噌な
  ど、各家庭に秘伝の五平餅が伝わっ
  ています。
 
 
● 信州蕎麦
   荒井区内の萱は「信州そば発祥の地」の伝説を残し、秘伝の味「行者(ギョ
  ウジャ)そば」が今に伝えられています。

  奈良時代の初め、修験道の開祖役小角は修業のため信州に入り、途中、内の萱
  で村人たちに温かくもてなされた役小角は、お礼として蕎麦の実を置いていき
  ました。


    そして、村人たちはこのそばを大切に育て、信州全体に広めたのです。
 

    ローメン

    マトンの肉と蒸した堅めの中華麺を独特のスープでキャベツなどと共に
   煮込んだローメン

 
 ● ソースカツ丼
   伊那のソースかつ丼は、ほかほかのご飯の上にシャキシャキのキャベツの
  千切りをのせ、その上に各お店秘伝の特製ソースのタレにくぐらせた、伊那
  伝統の味「ソースかつ丼」は、昭和21年に伊那町の中心市街地に開業した飲
  食店の店主が始めたソースかつ丼(愛称「ひげのとんかつ」で当時有名)が人気
  となり伊那地域に広まって「伊那名物ソースかつ丼」として今日に至っています。
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 2.伊那市の観光スポット・施設 ・歴史・文化
 伊那市観光協会ホームページ  
 
 高遠城趾公園から中央アルプスを臨む
 
 高遠城趾公園 楼閣と桜
 
 高遠城趾公園の紅葉
 ◆ 高遠城
   武田信玄の五男仁科五郎盛信が織田信長の長男信忠と戦い、壮絶な死を遂げた
 高遠城。

  1871年の廃藩置県で、城が取り壊され、1875年に公園となりました。

 高遠藩の旧藩士達が「桜の馬場」から桜を移植したことから、今では全国でも有
 数の桜の名所となっています。本丸の老木はこの時植えられたものです。

  4月には、130年生以上の古木20本、50年生以上のもの500本などに
 若木を加えた約1,500本のタカトオコヒガンザクラが、淡紅色で小ぶりの花を
 枝いっぱいにつけます。

  また、秋には、およそ250本のカエデがきれいに色づき紅葉が楽しめます。

 公園内には、国の登録有形文化財の指定を受けた高遠閣や城下から移築された問
 屋門、太鼓櫓、などの碑文等、古きを偲ぶ歴史的資料がたくさんあります。

 
  ◆ 分杭峠(ぶんくいとうげ)
     日本最大の断層「中央構造線」が縦貫する分杭峠は、杭を分ける峠という
   ように長谷と下伊那郡大鹿村の境に位置し、「従是北高遠領」と刻まれた
   石柱が建てられ、現在は郡境になっています。

   また古くから遠州秋葉神社へ至る秋葉街道の峠のひとつでした。

   中国湖北省蓮花山のゼロ磁場を発見した有名な気功師、張志祥氏を日本に招
   いて、日本全国を対象にゼロ磁場を探してもらったところ、蓮花山に匹敵す
   る場所が発見されました。それが分杭峠だったのです。

   蓮花山のゼロ磁場地帯は「人が幸せになれる場所」ともいわれ、多くの人
  々が癒しを求め、パワースポットになっています。

   
 パワースポット分杭峠からの眺め 氣場の様子

  新たな気場に手をかざすと軽く感電し
 ているような感覚になります。
 

 パワースポット 分杭峠で地場を体感
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  ◆ きのこ王国
   
 きのこ王国 正面入口  きのこ王国 バベキューハウス
   
 きのこ王国 きのこ栽培  きのこ王国きのこ狩り体験
 ◆ 羽広農業公園 見晴らしファーム 
   
羽広農業公園 見晴らしファーム    いちご狩り 
 ◆  かんてんパパ
  レストラン「ひまわり亭」  かんてんパパ ショップ
 ◆ 美和湖・美和ダム
   
  南アルプスを水源として流れる三峰川をせき止めて造られた、南北5の多目的
 人造ダム湖です。
  3.温泉入浴
   
 ・仙流荘
   
 入野谷 
   
 羽広温泉 みはらしの湯
   
高遠温泉 さくらホテル
   
高遠温泉 さくらの湯 
  4.宿泊
  ◆ みらい塾    合宿で利用
   
 前景  蔵の部屋
   
 囲炉裏の食事処  配膳された地元食材の料理
 
 囲炉裏で升の塩焼き  サンルーム
  ◆ エビスホテル  合宿で利用
   
        正面   シングル
   
 和室  大浴場
     ◆ その他の宿泊施設
  5.ショッピング お土産品
   
高遠まんじゅう  高遠まん頭
   
 雑穀どうなつ  いちごミント
   
 いちご最中  高気の里せんべい遠
 Ⅳ 最後に

   ゼミ旅行で得た事前知識を無駄にせず、9月から行く2週間のインターンシ
  ップを有意義なものにできるよう努めていきたい。

  観光協会の方の尽力によりあらゆる分野で働かせていただけるので自分の視野
  を広げ、様々な方向から観光をみつめていきたい。


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   ● 課題とまとめ
      ◆ 伊那市入込客数(施設利用者数)推移 
伊那市入込客数(施設利用者数)推移 単位:人
   2017年度   2018年度    目 標 
全体  前年比  訪日外国人
日帰り  1,561,900 1,557,100 -4,800  - ⇒     
宿 泊 210,600 202,700 -7,900 8,731 
合 計 1,772,500 1,759,800 -12,700  -
   ● 課 題
 
   坂井さんの伊那市への妻籠宿から馬籠宿の峠越えのハイカーとして訪れて
   いる訪日外国人向けに、旅行形態が全く異なるバスツアープランに誘導で
   きる提案を推進していくうえでの課題は多い。

    2018年度、伊那市に宿泊している、訪日外国人は 8,731人。
     ※ 日帰りの統計数字は無く、総人数は不明。

    1.対象
      妻籠宿から馬籠宿の峠越えのハイカーとして訪れている訪日外国人
      ⇒ 主流は個人・小グループ 
        2018年度 31,426人(宿泊統計は無し)
      
                ▼ ▼ ▼

            バスツアー参加への動機づけ・魅力

                ▼ ▼ ▼

         目標数字は 8,731人 平均1.22泊 ⇒ ?

    2.ハイカーの出発地は、交通の便が良い岐阜県JR中津川駅下車
      ⇒ バス25分 ⇒馬籠宿、峠を越えて約9㎞ ⇒ 妻籠宿へ
      ⇒ バス8分 JR南木曽駅。

    3.伊那市から妻籠宿まで約71㎞、馬籠宿まで81㎞の距離を感じ
      させない魅力?
      
      まる1日のツアーになる可能性が高い

      ○ 出発地・出発時間・到着地・時間
      ○ 催行日(毎日:それも1回 or 日時限定)
      ○ 催行最少人数 ?
      ○ 料 金: ?
        ※ ハイカーの中津川駅-妻籠宿間、バス料金往復約2,000円
       ○ コース案:伊那市内の観光スポット巡り
             温泉入浴
             昼食(伊那市ならではの伝統食)
             +妻籠宿と馬籠宿巡り。

    4.主催者・企画者
      1)目標数値と企画販売経費の費用対効果との整合性
      2)定期的・継続的の設定が必要
        現在の状況を判断すると、大手を含めて旅行業者の実態が激変
        して、採算性が低い主催旅行の設定はしません。
       
        定期的、継続期に設定するためには、何らかの事業の委託金で
        も無い限り、不可能と思われます。

    5.販売促進手段・販売ルート
      既存のホームページ以外ではWeb旅行サイトとの提携・契約、

    6.情報発信ツール

         SNS Youtubu、TripavAdviser、Twitter、Navitimeなど、
       登録できるサイトにはアプローチする。


               
  ● まとめ

     【課題が多いバスツアーの提案以外に訪日外国人(日本人)誘客案】

    《 コンセプト 》
     伊那市の発展は伊那市住民自らの手で「住んでよし、来て良し」

    1.農泊滞在を推進
      地元の農家に宿泊して、家族とふれあいながら一緒に、地元料理作り
      をして、和気あいあい伝統食を味わう。

    2.追加でもう1泊は、地元旅館泊
      温泉を含めて、自然とともに
地産地消料理を里やま体験

    3.農泊家庭で家業としている野菜作り、農林作業、お茶、華道、民芸品
      作りなどを日帰り客も含めて、「コト体験」プログラムとして提供

    4.現在、伊那市の高齢者、買い物難民向けに助成・推進している乗合タ
      クシー制度を観光用に活用し、インバウンドの二次交通とする。

    5.地元住民との交流
      地元の大人たちと地元信州大学農学部や高校生を含めて、観光、地元
      のお祭・イベントの案内のボランティアの登録を推進

    6.一般観光客の販売促進は近隣100㎞圏内を中心に、交通費は安く、
      近い分滞在時間が長くなり、消費効果があがる、手軽に来られるリピ
      ターの確保を目指す。


     前述しましたように、市と県は誘客索を考える前に、先ず、主要施設・スポ
   ット利用者だけを集計している日帰り・宿泊者以外の他の施設・スポットの
   利用者?、いわゆる交流人口(一般的な観光客)の把握をし、そして、全国
   と同等の目線での施策に取り組む必要があると考えます。

   そして、観光庁の訪日外国人消費動向調査の「したこと・次回したいこと」
   そのものは、日本人にも該当すると思われます。

    先ずは改めて伊那市を見渡し、表記のコンテンツを吟味して、伊那市な
   らではの新たな「伊那市の魅力」として作り上げ、内外に発信すること考
   えます。


     最後に、上記は一般論となりましたが、具体的な誘客と一言で言っても、
   企画する人、やる人は他人事でなくあなたです。
    何をするにもリーダーの他、人材の確保なくては実現ではきません。

    次ぎに、地元の人たちとの交流を深めながら、皆んなが笑顔で楽しくな
   れる、オリジナルプランができることを期待しています。


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 【関連新聞記事

    ■ 長野・上伊那地域、2次交通充実定額タクシーモニターツアー実験 
                              日経新聞19.0906

  長野県伊那地域で、官民が観光の2次交通の手段を模索している。上伊那
   地域の観光は自家用車による移動が中心で、鉄道やバスの拠点からの移動手
   段が課題だ。

    長野県上伊那地域振興局などは定額タクシーを実験し、2次交通としての
   活用を探っている。2027年のリニア中央新幹線の開通をにらみ、地域の
   観光拠点を周遊できる環境を整える。

   「タクシーなら迷わずに目的地に行ける」「農家民泊はここでしか聞けな
   い話を聞けた」。

   8月30日、28~29日に定額タクシーのモニターツアーに参加した跡見
   学園女子大学(東京・文京)の学生が、伊那市で長野県上伊那地域振興局な
   どにツアーの意見を発表していた。

   このモニターツアーは長野県上伊那地域振興局と駒ケ根観光協会(駒ケ根
   市)、長野伊那谷観光局(伊那市)が開催し、県と包括協定を結んでいる跡
   見女子大が協力した。

    地域のタクシー業者も協力し、10人乗りのジャンボタクシーで定額タク
   シーを運行した。

  学生は1日目、伊那市内で高遠城址公園や高遠石工をガイド付きで見学し、
   市内の農家で民泊した。
    2日目は地域の伝統品である伊那紬の機織りの体験や駒ケ根シルクミュー
   ジアムで着物の着付けなどをした。

  上伊那地域振興局などが今回のモニターツアーで探るのが上伊那地域の2次
   交通だ。東京から上伊那地域を観光する時、公共交通機関ではまず鉄道か高
   速バスを利用する。その後、バス停や駅からの2次交通は徒歩やタクシーが
   手段だが、上伊那地域の拠点は数キロに渡って分散している。天竜川を挟ん
   で東西に分かれている拠点に行くのも高低差があり距離も離れている。

    路線バスは高遠城址公園や早太郎温泉、駒ケ岳ロープウェイなどの主要な
   観光地は通っているが、かんてんぱぱガーデンや天竜川の東側にある駒ケ根
   シルクミュージアムといった拠点への定期運行はない。観光地の需要を広げ
   るためには、地域を周遊できる2次交通が必要だ。

    今回のモニターツアーでは1時間1万円程度の定額タクシーで、首都圏の
   大学生の意見を集めるために開催した。

   学生からは「まき割りや機織りなどはここだけでしかできない体験で良か
   った」との一方「時間に余裕がない」や「駒ケ根と着物が結びつかない」
   「タクシーは高額で学生には厳しい」といった意見もあった。

  上伊那地域振興局などが見据えるのは2027年のリニア開通だ。

   上伊那地域は現在、東京まで鉄道・バスともに3時間~4時間かかる。
   リニア開通後は1時間半程度で結ばれ、東京への所要時間は半分以下に短縮
   する。上伊那地域振興局は「開通時にはこれまでにない注目が集まる。

    その時に地域を観光できる環境を整備しておかなければいけない」とする。
   タクシー業者にも、実験を通じて定額タクシーの需要を知ってもらう狙いが
   ある。

   今後、実験は首都圏からモニターツアーの参加者を募集し、9月下旬に定
   額タクシーのツアーを再度実施する。その後、地域の人材を育てる目的で長
   野県高遠高校の高校生に事業に参加してもらう。高校生は跡見女子大や一般
   参加者のリポートを参考に、観光ルートを組み立てる。20年秋に第1弾と
   して、旅行会社を通じて定額タクシーを商品化したい考えだ。

   27年のリニア開通に向けては定額タクシーに限らず、周遊バスなども含
   めて実験を続け、上伊那を巡る2次交通を整備しておきたい考えだ。

  ◎ 滞在観光、地域一丸で振興

   長野県によると2018年の上伊那地域の観光客は県内からが56.4%、
    日帰り客が85.8%だった。双方とも県内の他地域と比べて最も割合が
    高く、遠方からの観光客を取り込めていない。

     上伊那地域振興局は移動手段が「自家用車が主で、上伊那に観光に来て
    もその日のうちに諏訪や木曽に行ってしまう」という。

   観光デザインを専門とし、今回のモニターツアーに参加した跡見女子大の
    磯貝政弘教授は、上伊那地域について「飯田線の本数や乗り継ぎの問題が
    あり、金銭面(交通費)以外での課題がある」と公共交通機関の利便性を
    指摘する。

     ただツアーを通じ「駒ケ根の養蚕や着物は驚いた。和服や(庭園が国の
    名勝に指定されている)光前寺は観光のシンボルに使えるのでは」とする。

   学生からは農家民泊や機織りなど、体験型観光への評判が良かった。

   上伊那地域振興局は「若い人は他人の家に泊まる経験が少なく農家民泊にも
   抵抗があるかと思ったが、意外に受け入れてくれた」と話す。

   今後は上伊那地域ならではの魅力を発信して周遊できる観光の拠点を増やし、
   費用や時間で観光客が受け入れられる2次交通手段を構築できるかが焦点だ。

  今回のモニターツアーでは高遠石工のガイドや農家民泊など、新たな観光資
   源の掘り起こしにも取り組んだ。

    上伊那地域で観光拠点を増やして2次交通を構築するために、行政をはじ
   め農家などの市民、タクシーやバス事業者など官民の連携が必要になってき
   そうだ。(結城立浩)


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 『まちむら興し塾』&二次会
今日の勉強会は夏休み中で、学生はコメンテーターの坂井さんだけ
 
坂井さんの右、上松さん、水戸から駆けつけてくれたOB根岸さん、高橋さん
手前左、上田さん、飯田さん
撮影者 伊籐さん 
 
手前 飯田さん、上田さん、コメンテーター坂井さん
 
  上松さん、根岸さん、高橋さん、上田さん
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